ボクシングは進化している件

ボクシングは今も進化しています

ボクシングはパンチだけなので他の格闘技に比べてシンプルなスポーツです。

パンチに特化している分だけ、パンチに関する技術については他の格闘技に比べてレベルが高いと考えます。

ところで、ボクシングを見ていると20年前と比べて変わってきている点が幾つかあります。

  • ボディブローの技術が格段に向上した
  • ディフェンススタイルも変わってきた
  • コンビネーション重視のスタイルが増えてきた
  • サイドへの動きを使う選手が増えてきた

ボディブローの技術が格段に向上した

私がジムに入った頃は、当時のトレーナーに「ボディブローで倒される奴は気持ちが弱い」と教わりました。

でも、今ではプロボクサーでもボディブローで倒されるシーンをよく見かけます。

だからといって、今の選手は気持ちが弱いとは全然思いません。

明らかに昔の選手と比べて、ボディブローの打ち方が上手くなっていると思います。

メキシコの選手は、昔からボディブロー打ちが上手いと言われていました。
離れた距離からでも強烈なボディブローを入れてきます。

揖斐星人

日本人選手がメキシコの選手にボディブローで倒されるシーンをどれだけ見てきたことか・・・

昔は、メキシコ人の打ち方は日本人には真似できないとも言われてましたが、今では日本人でもメキシコ人と変わらないくらいボディブローが上手くなっています。

ボディブローって本当に難しいんです。私が打っても全く相手に効きません(笑)。

揖斐星人

私のボディブローで倒されたのなら気持ちが弱いですね(笑)。

今の日本人のトップ選手は、倒せるボディブローを打つようになりました。

離れた距離からでも効くパンチを打ってきます。メキシコ人の打ち方を勉強したんでしょうね。

ディフェンススタイルも変わってきた

まず、スウェイバックでかわす選手は殆ど見られなくなりました。

コンビネーションでパンチを打つ選出が多くなってきたからか、スウェイバックは危険と考えられるようになってきたようです。

スウェイバックってどうしても次の行動に遅れがでます。体重が後ろにかかるのでタメが出来てしまうというか。

とにかく、スウェイバックで避けても次のパンチを食らう危険性が高いので使われなくなってきましたね。

また、覗き見ガードも見られなくなりました。

覗き見ガードはアッパーの餌食になりやすいです。

レベル差があるならともかく、上のレベルでは非常に危険なスタイルですね。

また、接近戦でのディフェンスが上手くなっていると思います。

今のボクシングでは接近戦でも打たせない技術が必須になりました。

ブロックはもちろんのこと、ウィービングなどを駆使したり微妙にサイドに移動したりと、パンチをうまくかわす選出が増えていると思います。

コンビネーション重視のスタイルが増えてきた

アマチュアボクシングは、どちらかといえばコンビネーションでパンチをスタイルです。

特に、トップレベルになれば単発では全く当たらないですからね。

プロボクシングでもアマチュアスタイルを取り入れて、コンビネーションで打つスタイルが増えていると思います。

コンビネーションだからといって手打ちのパチパチ打ちではなく、しっかり効かすパンチを打っています。

上手い選手はボディブローを上手く混ぜて、コンビネーションでも倒しますね。

揖斐星人

効くパンチが矢継ぎ早に打ってこられるとたまったもんじゃないです。

コンビネーションのコツは、肩を入れ過ぎないことらしいです。

日大(当時、大学王者)で活躍した選手から教えてもらいました。

肩を入れなくても、下半身の力を使えば十分に倒せるパンチは打てるとのことです。

私がボクシングを始めた頃のトレーナーには、パンチを効かせるために肩をしっかり入れて打てと教わったのですが、もはや時代遅れのようです・・・。

サイドへの動きを使う選手が増えてきた

これは確実にロマチェンコの影響ですね。

接近戦でも上手くサイドに移動して、相手のパンチが当たりにくい位置から打つというかなり高度な技術だと思います。

私も練習はしているのですが、これがなかなか上手くいきません。

実戦で使えるような素早いサイドステップって、センスがないとかなり難しいです。

これが現役時代にできていたらアマチュアボクシングでももう少し活躍できただろうな・・・。

まとめ

ボクシングは今も進化しています。

今の最先端のボクシングも、数十年後には時代遅れになっているかも知れません。

そういった見方で試合を見ると、一層ボクシングが面白くなりますよ。

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ABOUT US
揖斐川
岐阜に住む40代半ばの2児のおっさんです。 珈琲好きで珈琲を極めたいと思いつつも、まだまだ未熟者。 いつかは焙煎を夢見つつ、毎日の珈琲を楽しんでます。